わたしたちの想い

代表取締役社長 鈴木 光男 Mitsuo Suzuki

「お客様との関係を深め、これからも共に成長・発展していきたい」

自動車販売の世界に入った理由は。

10数年前、一人のユーザーとして車選びに失敗したことで、逆に自動車販売業のカラクリに興味を覚えたんですね。もともと車が好きでしたから、中古車の値段はどんな根拠で決まるんだろうと、疑問に思いました。金利の仕組みなども含め、知れば知るほど、いい加減だったり無責任だったりする業界独特の感覚がわかってきた。そこを承知したうえで、自分が真正直な姿勢で、この仕事に携わりたいと思ったんです

設立時に苦労した点は何ですか。

起業するにあたり、全く資金がなかったことです。何とかやりくりし、カツカツの状態でオープンにこぎつけたので、最初は更地に狭い事務所と販売車があるだけ。本当にないない尽くしの状態だったんです。何が不便だったかと訊かれても、逆に不便なことしかありませんでしたよ(笑)。水は出ない、トイレもない、看板もありませんでしたから。最初のお客様が契約くださった時も、冷房がないので汗で腕と契約書がくっついてしまったほどです。最初のお客様にご購入いただいたのはオープン2ヶ月後、平成13年7月のことでした。嬉しかったですねえ。そうやってお客様に喜んでもらえる商売を重ねつつ、売り上げが増えていくごとに建物を少しずつ拡張し、成長してこれたんです。

現在、お客様から支持されている理由は何ですか。

やはり価格を正直に伝えるスタンスが評価いただけているんじゃないでしょうか。それと、お客様の意向に沿った提案ができているからだとも感じますね。性格やライフスタイル、家庭の状況など、お客様のことをしっかり理解していないと、正確な提案はできません。ですから、2歩も3歩も突っ込んだ打ち合わせをさせていただいています。その結果、信頼に値すると判断いただき、家族ぐるみのようなおつきあいに発展したお客様も、たくさんいらっしゃいます。まず息子さんに車を購入いただき、お母さん、お父さん、最終的にご一家揃ってご利用いただいたケースもあるんです。また、最初にリピーターになってくれた方は、就職、結婚、お子様の誕生と、状況の変化ごとに買い替えていただいています。当社はお客様と共に成長してきた組織なんです。お客様とそこまでの関係が築けたら、商売をしている人間としてすごく嬉しいですし、大きな醍醐味も感じますよね。

日常業務で心がけていることは何ですか。

いちばん大切なのは、お客様との関係性を築くことだと思います。お客様に喜んでもらえて初めて仕事としての価値が生まれる。人と人との繋がりが健全であれば、販売台数の実績なんて後からついてくるものなんです。売り上げだけに特化したら、やはりどうしても不透明な方向に向かってしまう。車だけのおつきあいなら、この仕事をする必要はないです! お客様との正直なやりとりがあってこそ、いいものをサービスできるし、お客様にも安心してご利用いただける。いい循環が生まれるためには、やはり誠実さが根本になければ成立しませんよ。そのうえでスタッフの成長、サービスの向上には力を入れていきたいですね。知識的にも接客のうえでも、まだまだ上積みすべき点は無限にありますから、確かに課題は多いです。でも幸いなことに、マイカークラブセレクトには、想い、志を同じくする仲間たちしかおりませんので、まだまだ高い場所を目指していけると信じています。

今後の目標は何ですか。

創業からお世話になった全てのお客様を一堂に招待し、感謝祭的なことをしたいですねえ。流行の芸能人を呼んで、盛大に開催できたらな、と。もちろんスタッフやその家族も登場して、お客様への感謝を示せたら最高ですね。すぐに実現するのは難しいですが、いつかはやってみたいです。そこまで大々的な仕掛けではなく、ウォーキング大会や、海を舞台にした宝探し風の清掃ボランティア、登山大会など、お客様が気軽に参加できる楽しいイベントを増やしていきたいと思っています。プラスアルファの接点を用意し、ますますお客様との親交を深めていきたいですね。

鈴木光男プロフィール

昭和44年8月30日生まれ。自衛隊、管材の卸業などの職歴を経て、平成13年5月にセレクトコーポレーションを設立し、自動車ショップのマイカークラブセレクトをオープン。初年には15台だった販売数も、現在では年間150台に成長。地域で愛される正直な店づくりを実践し続ける。周囲からの人望は非常に厚い。現在の愛車はランドクルーザー60。

取材日:2008年11月28日